今後成長が見込まれる「介護保険外サービス」とは?介護保険サービスとの違い

こんにちは、ヨシノでございます。

今回は今月上旬に日経の一面に記事が出たサービスのお話。自分で調べててあまりに情報が少ないので、まとめてみようと思います。

介護保険外サービスってなんなの?

今後成長が見込まれる「介護保険外サービス」とは?介護保険サービスとの違い

ご利用者のペットのお世話、介護保険サービスだとできないの、ご存知ですか?


介護保険外サービスとは、その名の通り、介護保険適用外のサービスのことを指します。一般的に全額自己負担の生活援助を中心とした幅広いサービスを指します。

自費サービスとか全額自己負担のサービスとか呼び方は色々ですが、介護保険外サービスというのが一番判り易いかなと思います。

生活支援・福祉サービスにおいての「自助」にあたる介護保険外サービス

今後成長が見込まれる「介護保険外サービス」とは?介護保険サービスとの違い
高齢者福祉を「自助・互助・共助・公助」という視点で見た時に介護保険外サービスは「自助」にあたります。

『尊厳の保持』と『自立支援』を目的とした介護保険(共助)とは異なり、自分の豊かな生活や生きがいのために全額自己負担、自己責任でサービスを選択、購入するのが介護保険外サービスです。

介護保険適用外のサービスって具体的にどんなこと?

介護保険外サービスは幅広すぎてなかなか「これ!」とは言えません。逆に介護保険で適用されないサービスってなんでしょうか。

介護保険で認められないサービス

厚生労働省によって下記のように通知されています。

一般的に介護保険の家事援助の範囲に含まれないと考えられる事例
1.「直接本人の援助」に該当しない行為

  • 主として家族の利便に供する行為又は家族が行うことが適当であると判断される行為
  • 利用者以外のものに係る洗濯、調理、買い物、布団干し
  • 主として利用者が使用する居室等以外の掃除
  • 来客の応接(お茶、食事の手配等)
  • 自家用車の洗車・清掃等

2.「日常生活の援助」に該当しない行為
[1]訪問介護員が行わなくても日常生活を営むのに支障が生じないと判断される行為

  • 草むしり
  • 花木の水やり
  • 犬の散歩等ペットの世話等

[2]日常的に行われる家事の範囲を超える行為

  • 家具・電気器具等の移動、修繕、模様替え
  • 大掃除、窓のガラス磨き、床のワックスがけ
  • 室内外家屋の修理、ペンキ塗り
  • 植木の剪定等の園芸
  • 正月、節句等のために特別な手間をかけて行う調理等

老振第76号「指定訪問介護事業所の事業運営の取扱等について」より引用

つまり、当たり前だけどご利用者以外の生活援助ダメ!あと個人の嗜好性を重視したり、必要以上のことはダメ!ということです。

介護保険外サービスの考え方

今後成長が見込まれる「介護保険外サービス」とは?介護保険サービスとの違い
介護保険外サービスはかなり幅広いので、なかなかイメージがし難いと思います。

  • マイナスをゼロにするのが介護保険サービス
  • ゼロをプラスにするのが介護保険外サービス

前述しましたが、介護保険外サービスは介護保険では手の届かない個人の嗜好や思いを支援するサービスです。

具体的事例

月に1回くらい〇〇百貨店で売られている△△のケーキが食べたい。
→ 介護保険外サービス

介護保険では、日常品から外れる嗜好品の買い物はできません。

不在時に掃除や洗濯をしてほしい
→ 介護保険外サービス

介護保険では、ご利用者不在時の活動はできません。

久々に映画を見てリフレッシュをしたいので、介助してほしい
→ 介護保険外サービス

介護保険では、趣味嗜好のための外出介助は行えません。

こう見てみると、
介護保険でできるサービスというのが意外と限られているということが判ると思います。

確かに税金で出来ることは限られてて当然なんだけど、家族がいなくてもたまには美味しい物食べたいし、趣味のために出掛けたいし、高齢者になればなるほど難しい大がかりな掃除だってやってほしいよねーと思うわけで。そのための介護保険外サービスというわけです。

今後成長が見込まれる介護保険外サービス。課題は?

かなりニーズはあるのにも関わらず介護保険外サービスを提供する事業所はとても少ないです。どこに課題があるのでしょうか。

介護保険外サービスの課題

  • 介護保険内のサービス提供にとどまり、高齢者の多様なニーズに必ずしも対応できていない
  • 事業者及び自治体の担当者も、保険外サービス活用の事例が少ないため、踏み込むことに躊躇

経済産業省:次世代ヘルスケア産業協議会「アクションプラン2015」より引用

何故か経済産業省のHPに載ってた。

ちょっとこれだと足りないなーと思って、色々読んでみたり、当法人の法務担当に相談したりとかして自分なりにまとめてみました。

介護保険外サービスの課題

  • 活用事例が少なくて(スタンダードができていなくて)市町村も事業所も躊躇している
  • そもそも明確な介護保険内と外の線引きが存在しない(ぼんやりしてる)
  • 介護保険内の生活援助だけでも人手不足なのに、介護保険外までカバーできない
  • 介護保険外サービスというとサービスの幅が広すぎてビジネスモデルが築けない
  • 介護保険内、外のサービスが混在するのを避けるため、市町村が制限しているケースもある
  • 普段1割負担で提供されている訪問介護の生活援助の延長線上のようなサービスが、全額自己負担になると利用者にとっては割高に思える

線引きがぼんやりしているから、市町村で策定しているルールもそれぞれ違うし、そうなると事業所で個別対応しないといけないので、経営コストになるし、皆正直そんな面倒くさそうなサービスに手を出したくない気持ちになる…というのも納得。

あと利用者側としては、無料で遊んでた筈のスマホのゲームが何の警告もなしに課金されててビックリ!みたいなケースのことが生活援助サービスでも起きかねないと思うと、そこはしっかりシステム作りが必要なんだろうなーと思います。

今後どうなる?介護保険外サービス

今後成長が見込まれる「介護保険外サービス」とは?介護保険サービスとの違い

政府が介護保険外サービスのガイドブック作るって言ってるよ!

途中までしか読めませんが、6/3の日本経済新聞の一面に記事が出ていました。
「保険外サービス活用ガイドブック(仮称)」を、経産省・厚労省等の連名で策定予定だそうです。「介護保険外サービスってこういうことだよ」という事例やノウハウがやっと示されるということですね。

これで事業所が参入しやすくなり、市場も活性化するし、高齢者の多様なニーズもケアされるのかな、と思います。ただ働き手の問題は別にあるよね…。

「保険外サービス活用ガイドブック(仮称)」が策定されるとどうなる?勝手にイメージ図作ってみた

今後成長が見込まれる「介護保険外サービス」とは?介護保険サービスとの違い

今後成長が見込まれる「介護保険外サービス」とは?介護保険サービスとの違い

詳しいことは実際に策定された保険外サービス活用ガイドブックを見てみないとわからないので、飽くまで希望的観測ですが!(笑)

追記:保険外サービス活用ガイドブックが策定されました

いつ策定されるんだ…とじりじり待っていましたが、やっと策定されたようです。

まとめ:今後に期待!可能性を秘めた介護保険外サービス

今後成長が見込まれる「介護保険外サービス」とは?介護保険サービスとの違い
介護保険外サービスがしっかり整備されれば、ご利用者の選択肢も増えますし、生きがいづくりやQOL向上にもつながります。

そして参入する企業が増えればある程度納得感のある価格帯になることも考えられます。

もちろん政府側のサービスの整備も必要ですが、重要なのは介護保険サービス、介護保険外サービスそれぞれの役割をしっかり提供側も利用者も理解し、巧く使い分けることかな、と思います。

介護保険外サービスについてもケアマネジメント対象となっているので、現在居宅介護支援事業所を運営している当法人を含めた企業も情報収集を怠らず、更にはしっかりとサービスを周知することも重要ですね。

なんだかだんだんハードルが高くなってきましたが(笑)、ガイドブックが策定されるのを楽しみにしております。

当法人の協力会社 さくらハートフルサービス(横浜:家事代行・介護保険外サービス)

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